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住み替えは売り先行と買い先行どっちが安心?メリットデメリットを整理して資金計画を立てよう

住み替え

澤野 兼実

筆者 澤野 兼実

不動産キャリア13年

不動産の事、新生活の事、なんでもご相談ください。

住み替えを考え始めたとき、最初につまずきやすいのが資金計画と住宅ローンです。
今の家を先に売る売り先行か、新居を先に購入する買い先行かで、必要な自己資金やローンの組み方、さらにはリスクの大きさまで大きく変わります。
しかし、どちらの方法にもメリットデメリットがあり、一概に正解が決まっているわけではありません。
大切なのは、自分たちの家計状況や今後のライフプランに合った進め方を見極めることです。
この記事では、住み替え全体の流れから、売り先行・買い先行それぞれの特徴、資金計画のポイントまでを整理しながら解説します。
読み進めることで、無理のない住み替えのイメージが具体的に描けるようになるはずです。

住み替え全体の流れと資金計画の基本

住み替えは、現在の住まいを売却してから新居を購入する売り先行、新居を先に購入してから現在の住まいを売却する買い先行、売却と購入を近い時期に行う同時進行という大きく3つの進め方があります。
いずれの方法でも、現在の住まいの資産価値や住宅ローン残高、新居の希望条件を整理しながら、無理のない資金計画を立てることが大切です。
また、住み替えの期間中は一時的に生活が不安定になりやすいため、余裕を持ったスケジュールと資金の準備を意識することが重要です。
こうした流れを事前に理解しておくことで、自分に合った住み替え方法を選びやすくなります。

資金計画を考える際には、まず現在の住宅ローン残高を正確に把握することが欠かせません。
ローン残高に加えて、預貯金や金融資産などの自己資金を整理し、住み替えにどの程度充てられるかを確認しておくと、購入可能な価格帯が見えやすくなります。
さらに、将来の収入や家計の変化も見据えながら、毎月無理なく返済できる金額を事前に検討しておくことが安心につながります。
このように、現状の数字を一つずつ確認していく作業が、住み替え成功の土台になります。

住み替えでは、売却と購入それぞれに多くの費用が発生するため、主な項目を事前に整理しておくことが大切です。
売却時には、仲介手数料や印紙税、抵当権抹消登記費用などが代表的な費用として挙げられます。
一方、購入時には、頭金や諸費用としての仲介手数料、登記費用、住宅ローンに関する事務手数料や保証料、火災保険料などが必要になります。
これらに加え、引越し費用や新居のリフォーム費用、家具家電の買い替え費用なども発生するため、あらかじめ一覧にしておくことで、予想外の出費を抑えやすくなります。

区分 主な費用項目 資金計画上のポイント
売却時 仲介手数料・登記費用 ローン完済額との関係整理
購入時 頭金・諸経費一式 自己資金と借入額の配分
共通 引越し費用など 予備資金の確保目安

売り先行のメリットデメリットと向いている資金計画

売り先行は、現在の住まいを先に売却してから新居を購入する方法です。
先に売却代金や住宅ローン残高が確定するため、自己資金や新規ローンの借入額を具体的に算出しやすくなります。
また、売却代金で既存ローンを完済してから新たなローンを組む形であれば、二重ローンを避けやすい点も資金面の安心材料になります。
資金計画を優先したい場合に、検討しやすい進め方といえます。

一方で、売り先行の場合は、新居が決まるまでの仮住まい費用が発生する可能性があります。
仮住まいでは賃料に加え、敷金礼金、火災保険料などの初期費用が必要になることが多く、期間によっては総額が数十万円規模になることもあります。
さらに、現在の住まいから仮住まい、仮住まいから新居へと引越しが2回必要になるため、その分の引越し費用や手間も資金計画に組み込む必要があります。
これらの追加コストを見落とすと、想定以上に自己資金を消耗してしまうおそれがあります。

売り先行は、手元資金が限られており、二重ローンを避けたい方に向いている進め方です。
先に売却代金と残債が確定することで、次に購入できる価格帯や頭金の額が明確になり、無理のない返済計画を立てやすくなります。
その際は、売却後の仮住まい期間や引渡し時期を契約時に十分調整し、仮住まい費用と引越し2回分の概算を事前に見積もっておくことが重要です。
こうした費用を含めたうえで、自己資金の残高と新居購入予算とのバランスを検討することが、売り先行の資金計画の基本となります。

項目 売り先行の内容 資金計画の注意点
資金面の特徴 売却代金と残債の確定 購入予算を保守的に設定
ローン負担 二重ローン回避しやすい 完済時期と新規借入時期確認
追加費用 仮住まい賃料と初期費用 引越し2回分と予備費を計上

買い先行のメリットデメリットとローンの注意点

買い先行の大きな利点は、先に新居を確保できるため、仮住まいを用意する必要がほとんどないことです。
新しい住まいをじっくり検討でき、間取りや周辺環境を比較しながら選びやすくなります。
また、引越しのタイミングを新居の入居日に合わせやすく、生活リズムを大きく崩さずに住み替えを進められます。
このように、生活面の安心感を重視する方には、買い先行は検討しやすい方法といえます。

一方で、買い先行は資金計画の面で注意点が多く、既存の住宅ローンに加えて新居の住宅ローンが発生する可能性があります。
売却が完了するまでの期間、元本と利息の支払いが一時的に重なるため、家計への負担が大きくなる場合があります。
さらに、売却価格が想定より下回ると、自己資金に不足が生じ、予定していた繰上返済ができない状況になることもあります。
そのため、売却の見込み価格と期間について、保守的な見通しで検討しておくことが重要です。

買い先行で住宅ローンを組む際は、金融機関が定める返済負担率や、既存ローンを含めた総返済額に特に注意が必要です。
審査では、現在のローン残高や年収に加え、新居のローン返済額を合算して判断されるため、事前に複数の返済パターンを試算しておくと安心です。
また、一時的に二重ローンとなる場合は、つなぎ融資や一定期間のみ利息負担とする商品など、条件の異なる商品を比較検討することが大切です。
さらに、売却完了後の一括返済や繰上返済の可否と手数料も確認し、無理のない返済計画を組むことが求められます。

項目 確認したい内容 注意すべきポイント
生活面の利点 仮住まいの有無 引越し回数と負担
資金計画 二重ローン期間 毎月返済額の上限
ローン商品 審査条件と返済比率 繰上返済と手数料

住み替え資金計画を成功させるためのチェックポイント

まず、売り先行か買い先行かを決める前に、現在の家計状況を整理することが大切です。
具体的には、世帯の手取り収入と毎月の固定費を洗い出し、無理なく住宅ローンに充てられる金額を把握します。
一般に金融機関が審査で重視する返済負担率は年収に対しておおむね30〜35%程度とされますが、家計の安定を考えると返済負担率は20〜25%程度に抑えるケースが多いと紹介されています。
この範囲を目安に、売り先行であれば次のローン返済額、買い先行であれば一時的な二重ローンを含めた返済額が家計に収まるかを確認しておくことが重要です。

次に、住み替え時に利用できる税制優遇や特例を押さえておくと、手取りの資金計画が立てやすくなります。
代表的なものとして、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)や、居住用財産の譲渡に関する特例などがあり、国税庁や国土交通省の資料で概要が整理されています。
買い替えの場合には、一定の要件を満たすと、居住用財産の買換え時の長期譲渡所得について課税を将来に繰り延べる特例や、3,000万円の特別控除と選択適用となる制度も設けられています。
これらの制度は適用要件や期間が細かく定められているため、最新の公表資料を確認したうえで、売り先行・買い先行いずれのパターンでも、税負担後の手取り額で資金計画を検討することが大切です。

さらに、資金計画を固める段階では、複数の前提条件を置いたシミュレーションを行うと安心です。
具体的には、現宅の売却想定価格を保守的な水準から楽観的な水準まで数段階で見積もり、購入予定物件の予算や諸費用、引越し費用を含めた総額を試算します。
そのうえで、突発的な修繕費や一時的な空室期間に備える予備資金をどの程度確保するかを決めておくと、売り先行・買い先行のどちらを選んだ場合でも、想定外の出費に対応しやすくなります。
こうした前提条件を変えながらシミュレーションを繰り返すことで、自身の家計に合った無理のない住み替え計画に近づけることができます。

確認項目 主な内容 チェックの目的
家計状況と返済余力 収入・支出と返済負担率 無理のないローン返済
税制優遇・特例 住宅ローン控除や譲渡特例 税負担後の資金把握
資金シミュレーション 売却価格・購入総額・予備資金 想定外の支出への備え

まとめ

住み替えでは、売り先行か買い先行かで資金計画やリスクが大きく変わります。
現在の住宅ローン残高や自己資金、毎月の返済可能額を整理し、売却費用や購入費用、引越しや仮住まいの有無まで具体的にシミュレーションすることが重要です。
当社では、売り先行・買い先行それぞれのメリットデメリットを比較しながら、お客様の家計状況に合わせた無理のない住み替えプランをご提案します。
住み替えの進め方や資金計画で少しでも不安があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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